カタログ制作のポイント
CATALOG PRODUCTION POINTS
カタログリニューアル
カタログリニューアルのタイミングって?
効果的を高めるためのポイントを解説
CATALOG RENEWAL
カタログ制作は、手間もコストもかかるもの。リニューアルした方がいいと分かっていても、タイミングがわからず放置したままになっていませんか。カタログのリニューアルを先延ばしにしていると、売り上げに影響するばかりか、ブランドイメージの低下にもつながります。
そこで、本記事では、カタログリニューアルのタイミングや、カタログのよくある課題、リニューアルの際の注意点について解説します。リニューアルで古くなったカタログを最適化し、ビジネスチャンスに役立てていただければ幸いです。
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カタログリニューアルのタイミング
カタログのリニューアルは、大掛かりで骨の折れる作業も多く、まとまったコストやリソースが必要です。定期的に商品の大半を入れ替えするようなケースでない限り、頻繁にリニューアルする企業は多くないでしょう。そこで、本章ではカタログをリニューアルする適切なタイミングについて解説します。紹介した内容を参考に、自社に合ったリニューアルのタイミングを検討してみてください。
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紙面の情報が古くなった時
カタログの情報が古くなると、廃盤になった商品に問い合わせが来たり、掲載価格が間違っていたりと、お客様とのトラブルのもとになります。トラブルでブランドイメージを低下させないためにも、紙面の情報が古くなったら速やかにリニューアルを検討しましょう。ただし、総合カタログのように商品数の多いカタログの場合は、頻繁にカタログをリニューアルするわけにもいきません。掲載情報の1〜2割程度が古くなったらリニューアルするのがよいでしょう。
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周年や記念日のタイミング
自社の周年や記念日に合わせて、WEBサイトやパンフレットなどの新しいツールを公開すれば、取引先や顧客に事業の継続を周知する機会になります。カタログも、そのひとつ。周年を理由に、通常のカタログにはない自社の思いや沿革などを掲載するページをもうければ、営業シーンで自社の歴史や継続性をアピールするきっかけにもなるでしょう。
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新ブランドや新サービスを立ち上げるタイミング
企業にとって、新ブランドや新サービスを立ち上げるタイミングはカタログリニューアルの絶好の機会です。特集ページを割いてブランド・サービスのコンセプトや誕生の背景などを紹介し、顧客や取引先に新ブランドを印象付けましょう。
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WEBサイトリニューアルのタイミング
「カタログを閲覧したユーザーにWEBサイトから問い合わせてもらう」といった動線設計にしている場合、ユーザーの混乱を避けるため、WEBとカタログのブランディングを統一しておく必要があります。WEBサイトをリニューアルした際には、連携するカタログのリニューアルも検討しましょう。
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カタログのよくある課題
「現状のカタログは思ったよりも効果が出ていない」と感じているのであれば、課題を明確にして、リニューアル時に生かしましょう。本章では、効果の出ないカタログにありがちな課題を紹介します。現状のカタログに当てはまるものがあれば、リニューアル時の課題設定に役立ててみてください。
1ターゲット像が昔のままで更新されていない
カタログ制作ではユーザーの生活や業務を想像し、どんなシーンでカタログを手に取るのかをイメージした上でページ構成やデザインを設計することが大切です。
しかし、何年も同じカタログを運用していると、ブランドコンセプトの変更や商品の入れ替えに伴い、当初設定されていたターゲットからターゲット像にずれが生じることがあります。カタログをリニューアルする際は、今現在のターゲットをしっかりと確認し、チームで認識を共有しておきましょう。
2自社の強みや商品の魅力が打ち出せていない
「商品に自信があるのに、カタログからの注文が入らなかった」というケースであれば、商品のアピールポイントが紙面でうまく伝わっていない可能性があります。せっかくターゲットに届いても、ターゲットが商品やサービスに興味を持たず、読み飛ばしてしまえば、カタログの効果は発揮できません。
リニューアルの際は、自社の商品の強みや他社との違いを徹底的に洗い出し、紙面にしっかり落とし込むことを意識しましょう。そのためには、自社と制作会社との連携も大切です。制作担当者は、制作会社のディレクターやデザイナーともしっかりと会話し、自社の強みや商品の魅力がどのように表現されるのかを確認しながら進めましょう。
3ユーザーフレンドリーな動線設計になっていない
「通販カタログなのに、注文番号が探しづらい」「総合カタログのカテゴリー分類がわかりにくい」など、ユーザーがスムーズに目的を果たせる動線設計になっていなければ、せっかくターゲットに届いたカタログも、活用されずに終わってしまいます。
ユーザーがどんな情報を求めているのかを念頭に置き、ページ構成やコンテンツ、レイアウトを検討しなおすことで、ユーザーにとってやさしく使いやすいカタログにリニューアルしましょう。
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カタログリニューアル時の注意点
本章では、実際にカタログのリニューアルを進める際に注意すべきポイントについて解説します。カタログリニューアルを進行する前に確認しておきましょう。
15W1Hを改めて整理する
カタログを制作する際は、リニューアル時であっても改めて目的やユーザーを整理し、制作チームで共有することが大切です。 「いつ」「誰が」「誰に」「どんな目的で」「どんな風に」「どんな内容で」使うのかを5W1H形式で深掘ることで、掲載しない情報、すべき情報を明確にしておきましょう。
2修正履歴を残す
現状のカタログをベースに商品の入れ替えやページ配分の変更を行う場合、進行が複雑になりがちです。とくに、修正指示を複数回重ねて元の状態に戻ったり、指示漏れ・確認漏れのまま制作が進んだりするケースには気をつけなければなりません。また、カテゴリーごとに担当が違うなど、修正指示を入れる人数が多いほど情報伝達が行き届かず、統一すべき情報や記述がバラバラになっているなどのミスも起きやすくなります。このようなミスを避けるため、修正履歴を一覧化し、「いつ」「誰が」「どのような修正を入れたのか」を共有できるようにしておきましょう。
3今、売りたい商品をメインにする
カタログを作成した当初と異なる商品の売り上げが伸びていたり、売りたい商品が変わってしまった場合は、商品の掲載スペースを今一度見直す必要があるでしょう。たとえば、元のカタログで見開きに並列に掲載していた商品、A・B・C・Dのうち、最も売れる商品がBである場合、リニューアル時にはBを誌面で一番目立つよう、最初のページに大きく掲載し、他のA・C・Dは元のカタログと同じ順番で掲載すると良いでしょう。この際、メインで掲載する商品以外は、掲載順のルールを変えないことが大切です。
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【まとめ】手軽にリニューアルするなら電子カタログがおすすめ
カタログのリニューアルには、現状のカタログの課題分析や、売り上げとページ配分の最適化が重要です。手間もコストもかかり、気軽にはできないリニューアルだからこそ、タイミングもよく検討する必要があるでしょう。
ただし、電子カタログであれば、解析ツールやヒートマップ機能を使ったスムーズな現状分析が可能です。分析結果を反映したリニューアルも、紙のカタログよりスピーディに、低コストで行えるでしょう。
カタログパートナーでは、電子カタログを含め、カタログ制作のさまざまな課題に対応します。リニューアルでお悩みの担当者の方も、お気軽にご相談ください。