カタログ製作費
CATALOG COST
カタログ制作にはいくらかかる?
制作会社の作業フェーズごとに予算を解説
カタログ制作を検討する中で、何にどれくらいの費用がかかるかがわからず悩む方も多いのではないでしょうか?限られた予算を適切に割り振るには、制作に必要な工程を整理し、フェーズごとの大まかな費用を知っておくことが大切です。
本記事では、カタログ制作に必要な作業と、フェーズごとの一般的な予算を解説します。カタログ制作の担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
カタログ制作の流れと、各フェーズの予算
カタログ制作は、①企画・設計フェーズ、②撮影フェーズ、③ライティングフェーズ、④デザインフェーズ、⑤印刷・加工フェーズの5つのフェーズに分けられます。制作会社に依頼する場合、上記のフェーズごとに費用が定められているのが一般的です。本章では、各フェーズで行う作業と大まかな予算を紹介します。
フェーズ | 予算 | |
---|---|---|
1 | 企画・設計フェーズ | 10〜15万円 |
2 | 撮影フェーズ | 8〜10万(1日) |
3 | ライティングフェーズ | 3〜6万円(1P) |
4 | デザインフェーズ | 3〜6万円(1P) |
5 | 印刷・加工フェーズ | 15〜40円(1部) |
1企画フェーズの内容
カタログ制作では、最初に商品についての分析、掲載情報の整理を行ったのち、全体の設計と具体的なページ構成の決定が必要です。この段階でしっかりとカタログの設計図を描くことで、後の制作がスムーズになるでしょう。具体的には、以下のような作業を行います。
現状分析 | 売れ筋やシーズンごとの傾向などを分析し、掲載すべき商品を絞り込む。 |
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情報整理 | 商品をカテゴリーごとに分類し、掲載すべき情報を決定。各商品の情報を洗い出す。 |
全体設計 | カタログのターゲットに沿って、商品の掲載順や必要なコンテンツ、デザインテーマなどをおおまかに決定します。 |
ページ構成 | 各ページの構成を具体的に決定します。このフェーズで、レイアウトやトンマナ、撮影イメージなど、最終的なアウトプットをラフに描きます。 |
2撮影フェーズの内容
カタログに掲載する商品写真を用意していない場合、新たに撮影・加工が必要です。撮影に関する手配・進行は複雑なため、制作会社に依頼する場合はワンストップで発注するのがおすすめです。具体的には、以下のような作業を行います。
撮影手配 | スタジオの予約やカメラマン、スタッフの手配、小物の準備などを行います。また、香盤表を作成し、当日撮影するイメージや必要なもの、撮影スケジュールを取りまとめてスタッフに共有します。 |
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撮影 | 撮影日当日、カメラマンが商品写真やイメージ写真を撮影します。 |
レタッチ | 撮影された写真をディレクターがチェックし、必要に応じてレタッチを行います。 |
3ライティングフェーズの内容
ライティングフェーズでは、大きく分けてふたつのライティングを行います。ひとつは、ユーザーにブランドのこだわりや魅力を伝えるコピーライティング。もうひとつは、商品について紹介する説明文のライティングです。なお、この2つを明確に分けず、ブランディング的な目線で商品説明をライティングするケースもあります。
コピーライティング | ブランドメッセージやキャッチコピー、カテゴリーの紹介文など、ブランドイメージを形成するテキストのライティングです。 |
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商品説明 | 商品の使い方や特徴、スペックを紹介する説明文のライティング、文字情報のとりまとめです。 |
4デザインフェーズの内容
デザインフェーズは、3つのステップに分かれています。まずはページデザインに必要な素材を用意し、次に表紙や扉ページ、ベースとなる商品ページのテンプレートを複数パターン作成。基本となるページのデザインが固まり次第、情報をテンプレートに展開します。具体的には、以下のような作業を行います。
素材制作 | キービジュアルや表の作成、商品説明に使用する断面図や説明図など、必要な素材の作成を行います。 |
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ページデザイン | ページデザインでは、ブランディング視点とエディトリアル視点、2つの視点を持つことが重要です。表紙やコラムなどのコンテンツページ、扉ページなどのデザインはCIを意識したブランディング視点でのデザインが求められますが、商品スペックを掲載するページでは情報整理を意識したエディトリアル視点が必要です。 |
テンプレートへの挿入 | 商品情報をテンプレートに挿入し、最終調整を行って、印刷可能な版下に仕上げます。 |
5印刷・加工フェーズ
全てのページの版下を作成し終えたら、印刷・加工に向け、各種校正作業を行います。その後、印刷所での印刷・加工に進み、カタログを刷り上げます。
文字校正 | 誤字、脱字やデータの間違いなどをチェックします。ページ数が多いカタログの場合は、専門の校正会社に依頼するのが一般的です。 |
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色校正 | 印刷会社に色校正を出してもらい、デザイナーが赤字を入れて色味を調整します。カタログの場合は、コーポレートカラーや実際の商品の色などの緻密な調整が必要です。 |
印刷・加工 | 印刷所に印刷・加工作業を発注します。 |
その他、コストアップに関わるポイント
コストアップのポイントを意識せずにカタログ制作を依頼すると、予想外の費用が発生し、当初の予算を大幅にオーバーしてしまうこともあり得ます。掲載する商品数や社内のリソースなどを踏まえ、依頼内容を慎重に検討しましょう。本章では、カタログ制作のコストを左右するポイントについて紹介します。見積もりを取る際の参考にしてみてください。
1
ページ数
当然ですが、カタログのページ数が増えるほど、制作予算は上がります。制作会社によっては、100ページ単位などで料金を区切っているケースも多いため、複数の制作会社に見積もりを取る場合、1ページ単位で料金を計上する会社と複数単位で料金を計上する会社でトータル予算を比較してみるのがおすすめです。
2
仕様
カタログをブランディングツールと位置付ける場合は、印刷や紙質、形状などの仕様にもこだわりたいところです。選ぶ仕様によって予算は大きく変動しますが、思わず手に取りたくなるデザイン性や質感は、ブランドイメージの向上につながります。費用対効果を検証した上で、特殊な仕様も検討してみてはいかがでしょうか。
3
コンテンツの有無
単純な目録としてだけでなく、生産者への取材記事やイメージ写真などのコンテンツを掲載したカタログは、問い合わせや注文を後押しし、ブランドのファン作りにも貢献します。コンテンツを挿入する場合、企画費はもちろん、内容に応じて制作費が上乗せされることを留意しておきましょう。
4
配送代行の有無
印刷したカタログを顧客に配送する場合は、DM用封筒の作成や宛名の印刷、封筒へのセット、投函などの作業が必要です。配送費はもちろん、こうした作業の代行を依頼する場合は、別途費用が発生することを知っておきましょう。なお、配送代行は一般的に制作会社ではなく印刷会社にて行われます。コストを抑えて配送代行を依頼したい場合は、印刷・加工フェーズを自社で行い、印刷会社に印刷とセットで配送代行を依頼しましょう。
【まとめ】カタログ制作のコストを抑えるなら、デジタルカタログの選択も!
紙カタログの制作では、印刷・加工を行うためのまとまった予算が必要です。一方、インターネット上で閲覧できるデジタルカタログであれば、印刷・加工費がカットできるため、大規模な予算削減につながるでしょう。
カタログパートナーでは、紙カタログはもちろん、デジタルカタログの企画・制作も承ります。予算に応じて最適なプランもご提案できるため、カタログ制作でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。